1995/9/6

1996年9月6日(水)

無人島

同宿の2人から、誘われたままに平島(ひらじま)へ行ってみることにする。「ときわ」に宿泊している学生と全部で4人で、 8:30に「かもめ丸」前に行く。

外海へ出ると前日あたりよりは穏やかになったものの、まだ波は高めである。平島の近くまで来るが、うねりが強い。かもめ丸船長の勧めに従って、平島をあきらめて向島(むこうじま)に行ってみることにする。これらの母島周辺の小島は、父島の周辺のと同様に無人島である。

向島

向島は入江の様になっているところがあり、その中では波は緩く上陸できた。かもめ丸は15:00頃に向かいに来ることになっていて、無人島に4人だけの状態となる。

塹壕: 高い岩が浜を分けた様な状態になっているが、そこに戦中・戦前に掘られた塹壕の後の様な穴があちこちに開いている。ところが、この岩は結構脆く、実際に中も崩れてしまっているものが多い様である。
ヤドカリ: 岩に区切られる形で2つの浜がある。一方は砂浜に近いが、泳ぐには波が高すぎる。ヤドカリやカニが浜にたくさん見られる。後で気づいたが、浜には小さなオカヤドカリも多数いる。

ボーっとしたり様々に時を過ごす。

哀れな子亀: 上陸した側の海岸は岩が多いが、浜も一応はある。ミイラ化したものの、まだ蝿はたかっている子亀と、その卵の殻を発見する。生まれたばかりの子亀は、車の轍程度も越えることができないそうである。

15:00頃、上陸した側の海岸で泳ごうかどうかとしている頃に、かもめ丸が到着する。向島を後に母島の南崎や鰹鳥島などを周遊して、16:30過ぎには宿に戻る。

夕日(その2)

今日も今日で、好意に甘えて小学校の先生方の車に分乗して夕日を見に行く。昨日と異なり蝙蝠谷農業団地の用地に向かう。この1年くらいで造成されたところだそうで、旧硫黄島の島民の入殖を念頭にしたものだそうである。ちょっと曇があり、残念ながら昨日ほどの綺麗な夕日は見れない。

小学校の先生方にお礼をしたいと考え、浜で簡単なパーティみたいなものを開いて、そこに呼ぶことを向島行き4人組で考える。ところが21:00くらいまで学校で打ち合せがあり、さらに飲みに行ったりされてしまった様で、当初の目的は果たせなかった。小笠原丸のレストランで働いてる人を加えた5人で飲み、つまみとして用意した菓子は全く手が付かなかったので、先生方に差し上げることにした。

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